ホリスティックって何?サスティナビリティって何?
今さら聞けないオーガニック用語について、わかりやすく説明していきます。

1.これだけは知っておこう!オーガニックコスメが流行するきっかけとも言える用語

まずは、オーガニックコスメが流行するきっかけになった用語からチェックしてみましょう。

【ホリスティック】

オーガニックコスメの効果を表現する時によく使われるのが「ホリスティック」という用語。
「ホリスティックな効果」が期待できるというように使われます。
ホリスティックは、もともとギリシャ語の「全体性」を意味する「ホロス(holos)」が語源です。
「全体とは部分の総和以上のなにかである」という考えに基づいています。
それぞれの臓器を一つ一つ研究しても人間そのものを知ることはできないし、さらに人間自体も独立した存在ではなく自然とつながって存在していると考えられています。
また、「全体を観る」というこの考え方は、対処療法を中心とする西洋医療よりも、東洋医療の漢方などに近いとされています。
例えば、美容でもシミができたら美白成分を使う西洋医療に対し、生活習慣・ホルモンバランスなど体と心の全体を健康にすることで根本から解消していくことを目指すのが漢方やオーガニックコスメになります。
最近では、美容分野だけでなく医療分野でも注目されているこの考え方を取り入れたのが、ホリスティックな効果が期待できるオーガニックコスメなのです。

【ロハス】

ロハスなコスメ、ロハスな生活、ロハスな食事など、よく耳にする「ロハス」は、「Lifestyles Of Health And Sustainability」の略語です。
直訳すると、健康と持続可能なライフスタイルという意味になります。
持続することができる健康的な生活を目指すこの考えでは、美容面でも過度なダイエットなどをせず、ヨガやウォーキングの適度な運動で健康的に美しくなることが理想的とされています。
またコスメに関しても、化学成分を使った美容よりもアロマやハーブの効果を利用したオーガニックコスメがロハスなコスメとされています。
ロハスは、美容だけでなく、食事、インテリア、住宅にも取り入れられ、生活スタイルの一つになっています。

【アーユルヴェーダ】

アーユルヴェーダは、サンスクリット語の生命を意味する「アーユス」と知識を意味する「ヴェーダ」を合わせた言葉で「生命科学」を意味します。
インド大陸とスリランカ発祥の伝統医学で、ギリシャ・アラビア医学、中国医学と並ぶ世界三大伝統医学の一つです。
瞑想、ヨガ、食事療法、呼吸法、オイルマッサージなどによって心と体を健康にする導く治療法として有名です。
オーガニックコスメにも、オイルによってデトックス効果を高めたり、肌の自然治癒力を高めたりするオイルを使った美容法があります。
これらの美容法は、古くから伝えられている「アーユルヴェーダ」の自然療法を元にしたものの一つになります。

【ヴィーガン】

オーガニックコスメの別名としても使われることが多いのが、「ヴィーガンコスメ」という言葉です。
もともと「ヴィーガン」とは、肉、魚、乳製品を一切とらない菜食主義を意味していました。
オーガニックコスメが「ヴィーガンコスメ」と言われるようになったのは、
・動物由来成分が一切使われていないコスメ
・オーガニック植物だけが原料になっているコスメ
という理由からです。
この「ヴィーガンコスメ」という表現は、動物保護の観点からも海外セレブにも浸透している表現です。

【メディカルアロマテラピー】

オーガニックコスメには、精油の香りによるアロマ効果によって、ホルモンバランスを整えたり、体の内側からも美しくする力があります。
これと同様に、人間の体にもともと備わっている自然治癒力を高めるのが、メディカルアロマセラピーです。
日本ではまだ健康保険の対象外になっていますが、フランスやベルギーでは、医療として認められている治療法の一つです。

【メディカルハーブ】

オーガニックコスメにも使われている様々な薬草やハーブを利用した予防医学が、メディカルハーブです。
薬のように局所的ではなく、体全体に穏やかな効果が表れるとして注目されています。

2.魅力的なオーガニックコスメブランドはこんな用語で表現される!

オーガニックコスメが選ばれる理由の一つになっているのが、オーガニックコスメブランドの魅力的な活動姿勢です。
その魅力的な活動姿勢が表現される用語をチェックして、オーガニックコスメの奥深さに触れてみてくださいね。

【サスティナビリティ】

サスティナビリティは、直訳すると「持続可能な」という意味です。
今がよければそれでいいという考えではなく、クリーンエネルギーを活用したり、CO2の削減に取り組むなど、自然や環境に配慮した活動を「サスティナビリティ活動」と言います。
また、これらの社会貢献活動を積極的に行っている企業が「サスティナビリティ企業」と言われる企業です。
多くのオーガニックコスメブランドでは、

  • 原料の製造過程でもできるだけ自然を破壊しないように農薬や化学肥料を使わない
  • エコ容器を利用する
  • CO2削減のために電気自動車を利用する
  • 再生紙を利用です
  • フェアトレードの推進

などの様々な社会貢献活動に努めています。
こうした社会貢献活動を持続的に行っている企業が増えることで、地球環境が改善していくことが期待されています。

【フェアトレード】

「サスティナビリティ」の説明にも登場した「フェアトレード」は、発展途上国で作られた製品・農作物を適正価格で取引することです。
「フェアトレード」によって製品が適正価格で取引されることによって、生産者の生活が向上するため、これまでの一時的な経済支援よりもずっと効果的だと考えられています。
またこの活動によって発展途上国の生活水準が向上することは、児童労働の撤廃、子供が学校に通えるようになるなどの人権保護にもつながっています。
オーガニックコスメメーカーの多くは、原料を生産する技術を伝えて継続的に取引をすることで、フェアトレードを推進しています。

【エシカル】

エシカルは、直訳すると「倫理的」「道徳的」という意味になります。
「倫理的コスメ」と直訳されるエシカルコスメは、環境、社会に配慮して作られたコスメのことを指します。
例えば、環境に対する配慮では、
・オーガニック原料を使う
・原料、製品を生産する過程で環境を破壊しない
などになります。
社会に対する配慮では、
・体や肌に悪い原料を使う社会に悪影響を与えるようなコスメを作らない
・フェアトレードの推進
などになります。
「エシカルコスメ」とは、このようにオーガニックコスメの中でも特に、社会や環境に対して配慮して作られているコスメのことを指す用語なのです。

3.オーガニック原料の栽培法はどれが安全?

せっかくオーガニックコスメを選んでいるのに、原料が汚染されていては意味がないですよね。
そこで、原料の栽培法でよく出てくる用語をまとめました。

【特別栽培農産物】

特別栽培農産物は、2001年に農林水産省によって定められたガイドラインに従って作られた農作物です。
国産・輸入品を問わず、化学肥料や農薬を慣行の5割以上減らして育てられた農作物のことです。
農薬がまったく使われていないわけではありません。

【バイオダイナミック農法】

バイオダイナミック農法は、ドイツのシュタイナーが提唱した有機農法です。
化学肥料ではなく、水晶、カミツレ、ノコギリソウ、牛糞などを混ぜた調合剤を使って、植物を栽培します。
太陽、月、星の天体リズムに合わせて、種をまいたり、収穫をしたりする自然のパワーを利用した農法です。

【有機栽培】

有機栽培は、
・農薬と化学肥料を3年以上使用しない土地で栽培された農作物
・栽培中も農薬や化学肥料を使用しない
・遺伝子組み換え技術を使用しない
などの国が決めた基準に従った栽培法です。
日本では、有機JASがその基準になっています。
また、有機とオーガニックは同じ意味で、栽培中だけでなく栽培前の期間も農薬を使用していない土地で育てる必要があります。

【無農薬栽培】

農薬を使わずに植物を栽培する方法です。
有機栽培との最大の違いは、栽培期間前の農薬の使用です。
栽培期間前に農薬を使っていても、栽培期間中に農薬を使わなければ無農薬栽培になります。

【自然農法】

自然農法は、ワイルドクラフトとも言われる農法です。。
耕さない、人力以外の除草はしない、肥料を与えない、農薬を使わない、虫を退治しないなど、自然の力を活かした農法です。
「奇跡のリンゴ」でも話題になった自然農法は、オーガニックを超えた農法として注目されている農法です。

4.オーガニックコスメに使われるフローラルウォーターって何?

オーガニックコスメにも、よく使われるフローラルウォーターは、植物から精油を水蒸気蒸留法で抽出する時にできる蒸留水です。
芳香蒸留水とも言われるフローラルウォータには、精油の美肌成分や芳香成分が含まれているので、美肌効果や香りによるアロマ効果も期待できます。
精油と違って、肌に直接つけても安心なのもフローラルウォーターの魅力の一つになっています。
フローラルウォーターは、植物の種類によっても香りや効果が違っています。
特に、女性ホルモンに働きかける作用がある「ローズ」、リラックス効果が高い「ラベンダー」、アンチエイジング効果がある「ネロリ」などが人気です。
コスメとして使う場合は特に、農薬を使わずに育てられた原料が使われているものを選ぶのがおすすめです。

5.天然成分と天然由来成分はどう違うの?

天然成分と天然由来成分は、似ている用語なので間違いやすいですが、同じではありません。
この2つの一番大きな違いは、「化学的な処理」の差です。
例えば、サメの肝油が原料の「スクワレン」は天然成分ですが、「スクワレン」はそのままでは酸化やすいため水素添加して、安定した「スクワラン」として使われます。
同じように卵の成分である「レシチン」に水素添加して安定させたものが「水添レシチン」です。
このように天然由来成分は、化学処理をすることで天然成分がより安定した形で使えるというメリットもあります。
ところが、天然由来成分とは天然に由来していればいいわけなので、石油も広い意味では天然由来成分になってしまうのです。
このため、できれば避けたい「石油由来成分」も天然由来成分と言っても特に問題ないというわけなのです。
「いまさら聞けないオーガニックコスメ辞典」を活用して、石油由来成分を配合した無添加コスメに惑わされず、本物のオーガニックコスメを選んでくださいね。