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オーガニックコスメを選ぶ時、何となく良さそうだからといういう理由や雰囲気だけで選んでしまっていませんか?
オーガニックコスメ手帖では、オーガニック風のコスメに惑わされずに、本物のオーガニックコスメを選ぶための基準をまとめておいたので、ぜひ参考にしてくださいね。
オーガニックコスメ手帖が選ぶオーガニックコスメの基準は、次の7つの基準をクリアしているコスメです。
①完成品の95%以上が天然由来成分、残りの5%も天然由来成分
②完成品の20%以上、植物原料の95%以上がオーガニック原料
③石油系合成原料を使用していない(合成着色料、合成香料、合成保存料、合成ポリマー、合成界面活性剤)
④キャリーオーバー成分が含まれていない(エキスの抽出にBG,PGなおどの石油系原料を使わない)
⑤遺伝子組み替え植物が使用されていない
⑥製造方法や原産国を公開されている
⑦ナノ粒子が使われていない
それぞれ、どうして基準が必要なのか、どうしてこれを基準にするべきなのかについて詳しく説明していきます。
2.オーガニック割合をチェック!
日本では、どんなコスメをオーガニックコスメとするかについて特に規制がありません。
そのため、オーガニック原料を1%だけ配合して、残りの99%の成分を石油由来成分で作ったコスメをオーガニックコスメとして販売しても特に問題はないのです。
オーガニック風に騙されないためにも、雰囲気だけで選ばずに、しっかり成分をチェックしてから選んでくださいね。
2-1.天然由来成分の割合
本物のオーガニックコスメを選ぶために、必ずチェックしたい項目の一つ目が、天然由来成分の割合です。
石油も鉱物も自然のものですから天然といえば天然なのですが、オーガニックコスメの成分でいうところの「天然由来成分」は、植物由来成分のことを指します。
植物の力で肌本来の力を高めていくことがオーガニックコスメの目的なので、天然由来成分の割合は100%に近いほど優れたオーガニックコスメになります。
アメリカやオーストラリアなどの海外のオーガニック認証機関でも、95%以上が植物由来の天然成分であることを認証基準にしています。
2-2.オーガニック割合
オーガニックコスメの植物成分について、もう一つチェックしておきたいのが、オーガニック割合です。
オーガニック割合とは、植物自体が農薬などの化学薬品によって汚染されていたりしないかどうかを知るための手がかりになるものです。
農薬を使わない有機栽培で育てられたオーガニック栽培植物は、農薬を使って育てられた植物に比べて、抗酸化力・保水力が高く、約160%も効果に違いがあることがわかっています。
海外の認証機関の基準でも、完成品の20%以上、植物原料の95%以上がオーガニック原料であることが基準とされています。
オーガニック割合の比率は、完成品なのか原材料単位なのかによって大きく違うので、製品ごとにチェックしてみるのがおすすめです。
3.特に避けたい石油系合成原料が含まれていないものを選ぶ!
石油系合成原料は、アレルギーの原因になったり、肌本来の力を弱めてしまうことがあるとされている成分なので、特に避けたい成分です。
3-1.石油系合成原料で注意が必要な成分
オーガニックコスメと間違われることが多い無添加化粧品ですが、無添加化粧品は石油由来成分が配合されたケミカルコスメです。
無添加化粧品の「無添加」は、肌に刺激が強くアレルギーを起こす危険性が高い102種類の指定成分が配合されていないという意味です。
例えば、防腐剤のパラベンなどが有名ですが、パラベンと同じぐらい毒性がある「フェノキシエタノール」は、指定成分に入っていなかったという理由で無添加化粧品によく使われています。
パラベンの代わりに使われるフェノキシエタノールは、パラベンよりも防腐剤の効果が劣っているため、パラベンの約3倍の量を使う必要があり、パラベンよりも危険だとする説もあります。
どちらにしても、ホルモンバランスにまで影響を与えかねないこれらの成分はできるだけ避けるのがおすすめです。
【石油系合成原料で注意が必要な成分】
パラベン、フェノキシエタノール、ジメチコン、カルボマー、鉱物油、ミネラルオイル、パラフィン、タール色素、合成香料
3-2.石油系成分を配合していても認証が受けられる!
海外には、オーガニックの認証機関がたくさんありますが、一部石油系成分を配合していても認証を受けることができる機関があります。
石油系成分の配合を認める理由としては、「現在のところそれに代わるものがないから」とされていますが、体への影響を考えると化粧品も食べ物と同じぐらい安全であることが必要だとして、一切の石油由来成分の配合を認めていない認証機関もあります。
「デメター」「USDA」「ACO」が、一切の石油由来成分の配合を認めないという姿勢を取っている認証機関になります。
このように認証機関によっても考え方の違いがあるようですが、できるだけ避けることが望ましい成分であることには違いありません。
3-3.キャリーオーバー成分にも注意しよう
もう一つ、気をつけたい成分がキャリーオーバー成分です。
キャリーオーバー成分とは、原料からエキスを抽出する時に使われる溶剤の成分や原料に残ってしまった農薬などの成分のことです。
薬事法では、化粧品の全成分を表示することが義務づけられていますが、「効果を発揮しない量は表示不要」とされているため、これらの成分が表示されることはありません。
せっかくオーガニックコスメを使うのであれば、これらの成分についてもチェックしておくと安心です。
4.アレルギーの原因になる可能性のあるものは極力避けよう
・遺伝子組み換え植物不使用
・ナノ粒子不使用
の2つの項目は、ほとんどのオーガニックの認証機関で設けられている基準です。
遺伝子組み換え植物は、もともと農薬を使わずに大量に植物を生産するために、植物自身に殺虫効果を持たせる遺伝子を組み込んだものや除草剤が効かない種子が作られたのが始まりです。
人間の体には吸収されることはなく、害はないとされていたのですが、血液中から遺伝子組み換えの植物の有毒成分が見つかった例もあり、その安全性は疑問視されています。
遺伝子組み換え植物と同様に安全性が疑われているのが「ナノ粒子」です。
ナノ粒子は、文字通りナノサイズの粒子のことです。
美容成分をナノ化することで、浸透しやすくしたり、日焼け止めに使われる成分の粒子を細かくすることで、肌に密着しやすく化粧崩れがしにくくなるというメリットがあります。
ところが、動物実験では、これらのナノ化された成分によってマウスに中皮腫が認められたこともあり、安全面での課題が大きい成分とされています。
皮膚からの浸透については、まだ研究中の段階ですが、アレルギーなどの心配もされています。
遺伝子に影響を与えたり、アレルギーの原因になる可能性があるものを極力避けるために、どのオーガニックの認証機関でもこれらの使用については制限を設けています。
5.製造方法や原産国が公開されているコスメが安心
化学的に成分を合成しているケミカルコスメとは違って、繊細な配合になっているオーガニックコスメは、製造方法や原産国が公開されているコスメを選ぶと安心です。
オーガニックコスメに使われる植物は、同じ種類の植物でも土壌や育てられた気候などの影響によって、香りや成分にも大きな差が出ます。
特に香りについては、ワインと同じように採れた場所、年度によっても違いがあるほど繊細なものになっています。
香りの力を重視するオーガニックコスメならではの効果を実感するためにも、ぜひチェックしておきたいところです。
6.オーガニックコスメ風に惑わされないオーガニックコスメ選びの基準まとめ
以上のように、オーガニックコスメを選ぶ時は、オーガニックコスメ風に惑わされないように、基準を持って選ぶことが大切です。
7つもチェックするのは大変!という人も、これだけはチェックしておきたいオーガニックコスメ選びの基準を簡単にまとめておいたので、ぜひ参考にしてください。
6-1.認証だけに頼らずに自分の目で成分をチェックすることが大切
せっかくオーガニックコスメを使うなら、石油由来成分はできるだけ避けたいところですが、オーガニック認証を受けたコスメにも配合されていることがあるので注意が必要です。
自分の目で成分をチェックして、石油由来成分が配合されていない本物のオーガニックコスメを選んでくださいね。
6-2.信頼できるオーガニックコスメブランドを探そう
オーガニックコスメは、植物成分の力だけでなく、香り、使い心地などもすべてを含めて、内側から女性が持つ美しさを引き出すことができるコスメです。
ストレスなく気持ちよく使えることも美肌作りの秘訣になるため、成分チェックだけでなく、安心して使えるオーガニックコスメブランドを選ぶことが大切です。
どんな基準で作られているかや原産国がきちんと表示されているかなどもしっかりチェックして、信頼できるオーガニックコスメブランドを選んでくださいね。